【6月6日 AFP】米国防総省のロバート・ゲーツ(Robert Gates)長官は5日、米空軍による核関連の失態2件を招いた軍内の水準低下の責任があるとして、空軍参謀総長のマイケル・モーズリー(Michael Moseley)大将とマイケル・ワイン(Michael Wynne)空軍長官を更迭すると発表した。

 米空軍は2006年8月、ヘリコプターのバッテリーと間違えて核兵器のヒューズを台湾に輸送したが、この問題が明らかになったのは07年3月、ヒューズが含まれているノーズコーンの組立部品が見つかってからだった。

 この問題の調査結果を受け、ゲーツ長官は2人に辞任を求め、2人は承諾した。あわせて「相当数の」将官や大佐が懲戒処分を受けるという。

 07年には、爆撃機が核弾頭を搭載した巡航ミサイルを載せたまま米軍基地間を移動していたことも明らかになっている。ゲーツ長官はこういった事態は空軍の水準および核関連任務に対する集中が低下している兆候だと指摘した。(c)AFP/Jim Mannion