【6月4日 AFP】(一部更新、写真追加)米大統領選の民主党指名候補争いで、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員(46)は3日、ライバルのヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員に勝利し、民主党指名候補獲得を確実にした。正式に指名された場合、史上初の黒人大統領候補となる。

 オバマ氏は、ヒラリー氏が女性大統領誕生への「見えない壁」に対する戦いだとしていた、長期間かつ多額の資金を要した予備選にようやく決着をつけた形だ。

 オバマ氏は、11月の本選で共和党のジョン・マケイン(John McCain)上院議員(71)との戦いの舞台となる米ミネソタ(Minnesota)州で「わたしが米国大統領選の民主党指名候補になる」とのコメントを発表した。

「今夜、われわれは歴史的な旅を終え、また新たな旅を始める。その旅とは、米国に新たなそしてより良い時代をもたらすものだ」(オバマ氏)

 オバマ氏が民主党指名候補獲得を確実にしたことで、次の注目は、新しい政治世代かつ有色人種でもあるオバマ氏とベトナム戦争の英雄マケイン氏との一騎打ちに移る。

 米テレビ各局は、サウスダコタ(South Dakota)州での予備選が終了し、モンタナ(Montana)州予備選も終了間際の段階で、オバマ氏の獲得代議員数が民主党の指名獲得に必要な代議員数2118人を上回ったと報じた。(c)AFP/Joy Powell