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与党ANCを揺さぶる、南アの移民襲撃

  • 2008年05月29日 23:39 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ
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南アフリカのプレトリア(Pretoria)郊外にできた非公式の難民キャンプのテント前に座るソマリア人の女性(2008年5月27日撮影)。(c)AFP/GIANLUIGI GUERCIA

【5月29日 AFP】発生から2週間に及んでいる南アフリカでの移民に対する暴力や襲撃は、変化を求め世論のいらだちが高まる一方で、「神聖な統治権」を自負する与党アフリカ民族会議(African National CongressANC)との隔たりが広がっている情勢を浮き彫りにした。

 民主化以降、実質一党体制にある南アフリカでは、2009年に行われる総選挙でも与党ANCが敗北する気配はほとんどないが、これまでに56人が死亡した暴動の中で表面化したのは、ANCの支持基盤である都市部の黒人貧困層の真の怒りだ。

「ANCはアパルトヘイトからの解放という『神話』に浸かったまま、自己満足に陥っている。そこから脱却しなければならない」と、シンクタンク「South African Institute for Race Relations(南ア人種関係研究所)」のFrans Cronje副ディレクターは厳しく語る。「有権者は結果をほしがっている。来年の選挙後に就任するANCの次の指導部は、政策を結果に結びつける必要がある。次の5年間、彼らは安穏としていられないだろう」

 移民に対する襲撃が発生するまでには、その下地となる数多くの理由が横たわっていた。食糧価格の高騰やインフレといった経済問題、移民、治安、住宅といった主要分野における政策失敗などだ。

 襲撃対象の多くはジンバブエからの移民たちだが、ジンバブエ経済の崩壊に非のあるロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領に対して圧力をかけることができなかったとして、南ア世論の非難は自国のターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領にも向けられた。

 信用のおける野党と民主主義の伝統の双方の不在から、国民のフラストレーションは投票行動よりも暴力を通じた発散に転じている、とプレトリア大学(University of Pretoria)国際政治学研究センターのアナリスト、Donrich Jordaan氏は指摘する。

 ムベキ大統領は26日、現在日本で開催中のアフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African DevelopmentTICAD)に向かったが、反対勢力は外遊に適切な時機ではないとこれを阻止しようとした。シンクタンク安全保障研究所のJakkie Cilliers氏は「国民が何を気にし、新聞が何を書いているのかに単に彼は関心を払っていない、という印象しか受けない」と鋭く批判した。(c)AFP/Adam Plowright

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