関連情報ジンバブエ 大統領選・総選挙
ジンバブエの首都ハラレ(Harare)で開催された独立記念式典で、「独立の火」を掲げる生徒たち(2008年4月18日撮影)。(c)AFP/Desmond Kwande
【5月17日 AFP】3月29日に行われた大統領選挙の結果がいまだ確定していないジンバブエ。多くの教師が選挙管理委員をつとめたが、第1回投票で破れた与党側から「票を操作した」との疑いを持たれ、教師が襲撃される事件があとを絶たない。
匿名希望のある女性教師は、自分が与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の「指名手配リスト」に載せられたことを話してくれた。議員がある日突然学校を訪れ、校長に彼女の所在を尋ねた。校長は「そんな者はいない」と追い返してくれたが、彼女はおびえて学校に戻ることもできず、故郷のハラレ(Harare)でひっそりと暮らしている。
ジンバブエでは4月29日に新学期が始まったが、彼女のように学校に戻れずに逃亡する教師は多く、教育現場は混乱をきたしている。ある教師組合は「教師の4分の3が学校に戻ってきていない」と指摘する。
第1回投票で現職のロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の得票率を上回ったモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長の野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)は、「候補者は自分の意思で選ぶ」といった投票の自由をうたってきた教師たちを「わが党のメッセンジャー」と位置づけてきた。
そうした教師の多くが今回の選挙で選挙管理委員をつとめ、「票を操作した」嫌疑で逮捕されたり罰金を科せられたり襲撃にあったりする例が頻発している。
■「教え子から暴力を受ける」
このような状況のもと、郊外では、新学期が始まっても授業がほとんど行われていない学校は多い。学校が民兵組織の本部に利用されるケースもある。
匿名希望の別の教師は、「前週、武装した男たちから襲撃されて」東部のマニカランド(Manicaland)州から逃げてきたと語った。自分と間違えられて襲撃された甥(おい)は、重体だという。
数年前に教えたばかりの生徒が民兵となり、そうした教え子から暴力を受けるという「悲しい事件」も発生しているという。
アエネアス・チグウェデレ(Aeneas Chigwedere)教育相は、そうした暴力行為があることは認めたが、政府の努力により事態は沈静化していると強調した。「被害はひどく誇張されている。暴力沙汰は与野党双方が起こしている」とも付け加えた。(c)AFP/Susan Njanji
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