【5月7日 AFP】福田康夫(Yasuo Fukuda)首相と中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は7日、会談し、相互に関係改善に務めることを盛り込んだ共同声明に署名した。

 今回の共同声明は、日中共同声明(1972年)、日中平和友好条約(78年)、日中共同宣言(98年)に続く、第4番目の主要文書と位置づけられる。

 声明の要旨は以下の通り。

一、両国首脳の相互訪問による年次首脳会談を開始する。

一、日中は、互いに脅威ではなく協調するパートナーであり、21世紀に求められる役割を果たす。

一、地球温暖化防止対策に共同で取り組む。中国は、産業ごとに省エネルギー基準を設ける日本の「セクター別アプローチ」案に理解を示す。

一、日中両国は、北朝鮮の核開発停止と、1970年代から80年代に起こった日本人拉致問題の解決に向け協力する。

一、日本は、台湾ではなく中華人民共和国を唯一の合法的政府とする立場を再確認する。

一、中国は、第2次大戦以降の日本の平和的な姿勢と国連での活動を積極的に評価する。(c)AFP