【5月7日 AFP】来日中の胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席は6日、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相との非公式の夕食会で、日本が求めていたジャイアントパンダ2頭の貸与に応じる意向を示した。

 首相官邸は声明で、胡主席が「中国政府は研究協力の目的でパンダ2頭の貸与を決定した」と述べたことを明らかにした。これに対し、福田首相は感謝の意を示したという。

 上野動物園(Ueno Zoo)のパンダ、リンリン(Ling Ling)が前月30日、老衰で死んだことを受け、福田首相は中国側にパンダ数頭の貸与を打診していた。

 声明によると、胡主席は「ジャイアントパンダは日本人にとても人気があり、また日中友好のシンボルでもある」と述べたという。

 動物園関係者は、胡主席の来日中にパンダの貸与が合意されることを期待していた。(c)AFP