【4月21日 AFP】英経済紙「フィナンシャル・タイムズ(Financial TimesFT)」は21日の社説で、22日に行われる米ペンシルベニア(Pennsylvania)州の米大統領選の予備選が終了した後はバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員支持で団結するよう、米民主党支持者らに呼びかけた。

 FT紙は、オバマ氏を「言葉の魔術を操る雄弁家」と評し、11月の大統領選本選に最適の候補者だと明言。理由として、同氏がライバル候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員をリードしていることに加え、「事実上、より優れた候補はオバマ氏だからだ」と述べている。

 また、「政策面において両候補の主張に目立った差はほとんどない」ことから、問われているのは候補者の「人間性、気質、そしてアイデンティティーだ」と指摘。

 オバマ氏は対立候補対策、選挙資金の集金力においても優れており、民主党支持者の浮動層と米国民全体を、より身近かつ率直で信頼に値するのはオバマ氏だとの確信に導いたとして、同氏の選挙キャンペーンを高く評価した。

 一方、クリントン候補の選挙キャンペーンについては「一貫性がない」と指摘。米国民が「史上初の女性大統領誕生」といった感動を求めていることへの理解は示しながらも、「クリントン氏はふさわしくない」と切り捨てた。

 社説は、「米民主党は長いことオバマ氏のような政治家を待ち望んできた。もう十分だ」と結んでいる。(c)AFP