【4月20日 AFP】欧州各都市で19日、聖火リレーやチベット問題に対する「偏向報道」に抗議し、北京五輪への支持を訴えるデモが行われた。

 パリの共和国広場にはフランス各地から中国人留学生や在仏中国人など約4000人(警察推定)が集まり、報道陣に向かって挑発的行為をしたり、「北京五輪」「北京へ行こう」などと声を張り上げたりした。「1つの国家、1つの家族」と書かれたTシャツを着た人、前週パリで行われた聖火リレーで走者を務めた障害のある中国人スポーツ選手の横断幕を掲げる人などもいた。中国をたびたび訪れるという60歳のフランス人男性も「真実への権利を擁護するため」参加したと語った。

 英国では、イングランド北西部マンチェスター(Manchester)の英国放送協会(BBC)建物前に留学生などおよそ1000人が、ロンドン(London)では議事堂前で約300人がデモを行った。

 ベルリン(Berlin)では、商業街ポツダム広場で数百人が「報道=真実ではない」「中国の五輪、1つの世界、1つの夢」などと書かれた横断幕を掲げた。

 ウィーン(Vienna)でも国会議事堂の外で中国人など約500人がデモを行った。

 パリのデモ参加者によると米国のロサンゼルス(Los Angeles)にあるCNN建物前でも、CNNキャスターによる反中国発言に対する謝罪を求めるデモが予定されているという。(c)AFP