【3月16日 AFP】14日に実施されたイラン総選挙の開票が進み、首都テヘラン(Tehran)以外の都市部では16日に議席が確定する見込みとなった。最大の激戦区となったテヘランでは最終的に当落が判明するのは17日以降となる。

 関係者の話を総合すると定数290議席のうち、最終的に保守派が約70%、改革派が約20%、無所属が約10%の議席を獲得する見込み。

 保守派は議席の71%を得るだろうとの見通しを発表した。一方改革派も、事前審査で数百人の候補者が不適格とみなされ立候補が実現しなかったにもかかわらず、テヘランを除いても50議席を獲得する勢いとなったとして、広報Abdollah Nasseri氏は「目覚ましい成功」とし、「数々の制約にもかかわらず、保守派の闘いを妨害することに成功した」と語った。

 投票率はイラン内務省によると当初の見込みより低いものの、前回総選挙を上回る60%前後になるとみられる。

 最高安全保障委員会(SNSC)のアリ・ラリジャニ(Ali Larijani)前事務局長はゴム(Qom)で保守派から立候補し、得票率76%で当選した。

 一方保守派内では、アフマディネジャド大統領への支持をめぐって支持派の「統一戦線(Unified Front)」と、大統領の対立をいとわない外交戦略と拡大路線の経済政策に批判的な「拡大連合(Broad Coalition)」に分裂。大部分の候補者が両党に名を連ねているものの、議会での後者の存在が重要性を持つものとみられる。(c)AFP/Stuart Williams