【3月15日 AFP】米大統領選の民主党候補バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員が14日、オンライン・ニュースサイトのハフィントン・ポスト(The Huffington Post)に、同議員が師と仰いでいたものの問題発言が続いていた牧師を批判する投稿を寄せた。民主党の指名獲得争いが激化する中、選挙戦への不安材料を取り除くためとみられる。

 問題発言が続いていたのは、オバマ議員が通うシカゴの教会、Trinity United Church of Christに在籍していたジェレミア・ライト(Jeremiah Wright)牧師。2001年9月11日に起こった米同時多発テロについて、「われわれは広島と長崎に原爆を落として、ニューヨークと国防総省での犠牲者をはるかに越える数十万人を殺している。これはそのしっぺ返しで、米国人によってもたらされたテロだ」などと説教で語っていた。

 こういった問題発言のビデオがインターネット上に流れて批判が集まり、オバマ候補の選挙戦にも影響を与えるようになっていた。

 オバマ氏はハフィントン・ポストで、ライト牧師が「議論の火種」をまき「わが国やわが国の政治、政敵らについて、挑発的で驚くような発言を続けた」ことを認めた上で「こういった発言はまったく支持できず、論議を招いたとして強く非難する」と述べた。

 また、ライト牧師の説教で問題発言は一度も聞いたことがないと釈明する一方で、同牧師が教会の職を辞任すると明らかにした。

 さらに「ライト牧師の発言は、わたしを傷つけ、怒らせた。米国民は、わたし以外の誰かの発言によって、わたしを判断することはないと信じている。わたしがどういった人間で、どういった信念を持っているか、どのような価値観で、米国大統領になるための経験を持っているかで、判断されると信じている」と語り、ライト牧師の問題が選挙戦に響かないよう、けん制した。(c)AFP