【3月10日 AFP】(一部更新)スペインで9日、総選挙の投開票が行われ、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相率いる与党社会労働党(PSOE)が勝利を確実にした。

 PSOEのホセ・ブランコ(Jose Blanco)事務局長はテレビ演説で、「偉大な勝利だ。すべての市民の勝利だ」と勝利宣言を行った。

 同事務局長は、PSOEの獲得議席は168-171になるとの見方を示した。これは、4年前の総選挙で獲得した164議席よりも多いが、350議席の下院では絶対多数には届かない。

 一方、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)党首率いる保守系野党の国民党(PP)は同日、総選挙での敗北を認めた。同党の選挙戦略担当はテレビ演説で、「(PSOE)の勝利は明らかなようだ。素晴らしい戦いぶりだった」と語った。

 内務省がウェブサイトで発表したところによると、開票率75.05%の段階で、PSOEは168議席、一方のPPは154議席を獲得する見込み。

 今回の総選挙は、経済の停滞と移民の急増を争点にしたものだったが、同国北部バスク(Basque)地方で元市議が暗殺されるなどの混乱もあった。(c)AFP