【2月4日 AFP】全米24州で同時に米大統領選候補指名の予備選が行われる「スーパーチューズデー」が2日後に迫った3日、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員はしばらく封印していたバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員に対する攻撃を再開した。

 直近の世論調査では、「カリスマ」的な魅力を誇るライバルのオバマ氏への支持がクリントン票に食い込むとの結果が出ている。

 3日夜には全米の注目を集める第42回スーパーボウル(Super Bowl XLII)が開催されるが、このテレビ中継内で選挙広告を流す予定のオバマ氏について、クリントン陣営は、「貴重な選挙資金は『スーパーボウル』ではなく、間近に迫った『スーパーチューズデー』に注ぎ込む」とけん制した。

 また、同日ミネソタ州(Minnesota)ミネアポリス(Minneapolis)で行われた選挙集会で、クリントン氏は、演説力だけでは11月の大統領選の本選で共和党に対抗しえないと暗にオバマ候補を批判。

 一方の自身については、20年間にわたって共和党の攻勢に耐え、ただ「生き延びてきただけでなく、成功してきた」実績があるとして、政権を共和党から奪還する熾烈な戦いを勝ち抜くに必要な経験が豊富だと訴えた。

 さらに、初のアフリカ系大統領か、初の女性大統領かとの見方には、「どちらが大統領に選ばれても、米国の歴史を変えることは確かだ。問題は、誰が米国に変化をもたらすのかということだ」と述べた。

 オバマ氏も負けてはいない。米CBSテレビの『Face the Nation』に出演した同氏は、「共和党側はクリントン氏について支持・不支持の両極化が極端な候補だとみているようだ」と述べ、全米規模ならばクリントン候補よりも多数の支持を得られるとの自信を示した。(c)AFP/Jitendra Joshi