【12月20日 AFP】ロシア政府の支援を受けイラン南部ブシェール(Bushehr)に建設中のブシェール原子力発電所の原子炉の稼動は早くても2008年末になる見込みだと、建設を請け負うロシアの原子力関連企業アトムストロイエクスポルト(Atomstroiexport)が20日、発表した。イランの原子力庁高官が2日前に発表した声明とは内容が食い違っている。

 イラン原子力庁のモハマド・サイディ(Mohammad Saeedi)次官は同原発について18日、約1年で電力のフル生産を開始できると述べていた。

 アトムストロイエクスポルトのIrina Yesipova広報担当によると、同社の見通しは作業の遅れによるものではなく、燃料の搬入および試験運転に要する時間に基づいて予測したものだという。ロシアは度重なる延期の後、16日にブシェールへの核燃料輸出を開始している。(c)AFP