【12月14日 AFP】ロシアの原子力関連企業「アトムストロイエクスポルト(Atomstroiexport)」のSergei Shmatko社長は13日、イラン南部ブシェール(Bushehr)の同国初となる原子力発電所の建設をめぐり、ロシア・イラン両政府がすべての問題を解決したと明らかにした。

 同社長は記者会見で「イラン政府との難題が解決され、建設の時間的枠組みについても合意した」と明らかにしたが、詳細については12月末に発表するとした。

 また、「われわれはブシェールの原子炉を必ず完成させる意向だ。原発への核燃料供給に向け、責務を果たす」と述べた。

 イラン政府はロシア側の建設作業が繰り返し遅れることに不満を示していたが、ロシア政府はイラン側の支払いが遅れていると反論していた。

 一方でロシアは、イランの核兵器開発を疑う米政府によって同原子炉建設の一時中止を求められたが、それに応じなかった。

 ロシア政府はほとんどの場合、国際社会の厳しい監視対象となっているイラン核問題で仲介役を担ってきた。(c)AFP/Nick Coleman