【11月20日 AFP】パキスタンの非常事態宣言に抗議して反テロ容疑で逮捕された、同国のクリケットの元有名選手で野党「パキスタン正義運動(Tehreek-e-Insaf)」の党首を務めるイムラン・カーン(Imran Khan)氏が19日、収容されている拘置所でハンガーストライキを開始した。同氏の報道官が明らかにした。

 カーン氏は、同国のペルベズ・ムシャラフ(Persident Pervez)大統領が2週間前に非常事態を宣言して停止された憲法や司法機能の回復を求め、無期限のハンガーストライキに突入したという

 カーン氏は、14日に非常事態宣言に抗議したことで「反テロリズム法」に違反したとして拘束された。同法では最低で7年の禁固刑、最高で終身刑が科される。同氏は現在、本来はテロリストや再犯者などを収容しているDeraghazi Khan刑務所に収容されている。

 カーン氏は、非常事態を宣言したことでムシャラフ大統領は死刑に値するとして強く批判してきた。同氏の率いる「パキスタン正義運動」は、所属する国会議員は同氏1人という小政党ながら活発に活動している。(c)AFP