【10月27日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は27日、欧州諸国がトルコからの独立を求めるクルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」メンバーの逮捕や身柄引き渡しを行っていないとして強く非難した。

 トルコはイラク北部を拠点とするPKK掃討のため越境軍事作戦を開始すると警告しており、緊張が高まっている。

 PKKは欧州連合(EU)によってテロ組織に指定されており、トルコ政府はこれまで再三にわたって、EU加盟各国に対し、PKKを始めとするトルコの非合法組織を取り締まるよう要請してきた。

 イスタンブール(Istanbul)でのシンポジウムでテレビ演説したエルドアン首相は、こうした要請に応じた国が「残念なことに、これまでひとつもない」と述べ、欧州諸国を非難し、「なんら改善がないという事実を見れば、トルコの友人である西側諸国がこの問題に対してどれほど真剣か、はっきりと分かる」と各国の姿勢を皮肉った。

 トルコは長い間、欧州諸国が自国でのPKKの活動を黙認し、PKK関連組織の閉鎖を行っていないとして非難している。

 トルコ側の主張によると、欧州にはPKKメンバーの大規模なネットワークがあり、PKKは活動資金の多くを欧州での麻薬密輸や密入国斡旋、恐喝、資金洗浄から得ている。

 欧州では、トルコ政府が少数民族のクルド人に対して圧政を敷いたことから同国の人権状況に国際社会の注目が集まった1990年代を中心に、多くのクルド人に政治亡命が認められた。 (c)AFP