【10月23日 AFP】ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は22日、北大西洋条約機構(NATO)の閣僚らとの会談に先立ち、アフガニスタン駐留米軍に対するNATO軍の支援レベルには「満足していない」との見解を明らかにした。

 ゲーツ長官はウクライナのキエフ(Kiev)へ向かう際、同行する記者団に対し「現在アフガニスタンに派兵している同盟国の兵力は合計で200万人以上に上るにもかかわらず、同国に対してはわずかな追加支援も見出されないことに不満を抱いている」と語った。

 24日と25日にオランダでNATO加盟国の国防相らと会談するゲーツ長官は「会談でもこの問題について追究したい。この問題はきっと会談の最重要課題となるだろう」と意気込みを語った。

 ゲーツ長官はキエフで開催された、南東ヨーロッパ諸国の国防相で構成された組織、SEDM(Southeastern European Defence Ministerial)の会合に出席し、「すべての同盟国および協力国に対し、アフガニスタンでの活動支援など、できる限りの貢献を求める」と述べ、同地域内にとどまらず域外でも米国の対テロ戦争に一層協力するよう呼びかけた。また、復興活動チームの増強とアフガニスタン国軍(Afghan National ArmyANA)養成への支援を呼びかけた。(c)AFP