【10月18日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は17日、ホワイトハウス(White House)で記者会見を行い、トルコ政府との緊張緩和を図るため、米下院外交委員会で採択された、オスマン帝国時代の「アルメニア人虐殺」を「ジェノサイド」と認定する決議案を本会議で採択しないよう議会に要請した。

 ブッシュ大統領は、同委員会の決議を「非生産的」として、本会議で採択しないよう要請し、「トルコはイスラム圏において軍事的に重要な同盟国だ。同盟国から反発を買うことよりも、議会はもっと重要な仕事があるはずだ」と批判した。
 
 また、16日に行ったチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世との会談については、「中国政府がダライ・ラマと対話を行えば、それは同国の国益となる」と発言、米会議で行われるダライ・ラマへの「議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)」授与式でも同じ発言を繰り返す考えを示した。

 中国政府からの反発を退け、予定通り会談を行ったブッシュ大統領は、「ダライ・ラマに会えば、彼が平和と和解を望む人物であることがわかるだろう」と語った。
 
 北朝鮮の核問題については、6か国協議での合意事項を北朝鮮側が履行しない場合は、当然の結果が待ち受けていると警告した。

 またイラン核問題については、「第3次世界大戦を避けたいのならば」イランの核兵器保有を阻止しなければならないと各国首脳に呼びかけた。(c)AFP