【10月13日 AFP】ミャンマーの軍事政権は12日、前日11日に国連安全保障理事会(UN Security Council)で採択された、同政権の反軍政デモに対する武力鎮圧を非難する議長声明について、遺憾の意を表した。

 同政権は国営テレビを通じ、国連安保理の議長声明に遺憾の意を表明した上で、「ミャンマー情勢は地域および世界の平和および安全を脅かしていない」と主張。同政権独自の民主化改革に向けた「ロードマップ」を継続させつつ、諸外国と良好な関係を維持し、国連に全面的に協力していくとの外交方針を明らかにした。安保理による政治犯釈放の要求については言及しなかった。

 安保理は9月の反軍政デモ発生から初となる議長声明で、ミャンマー軍事政権による反軍政デモの武力鎮圧に強い遺憾の意を示し、また政治犯の釈放を求めた。

 現在、反軍政デモで拘束され、依然として拘束されたままとなっている約1000人に上る民主化運動活動家の安否について懸念が高まっている。(c)AFP