【10月14日 AFP】ミャンマーの軍事政権は13日、首都ヤンゴン(Yangon)で現在施行されている夜間外出禁止令を短縮すると発表した。

 市内ではスピーカーをつけたトラックが巡回し、午後10時から午前4時までの6時間の夜間外出禁止令を午後11時から午前3時までの4時間に変更すると告知した。禁止令の緩和だけでなく街中の治安部隊の数も減少しており、同政権がここ20年で最大規模となった反軍政デモの鎮圧に自信を深めたものとみられる。

 ミャンマーの反軍政デモは、8月中旬に燃料価格の大幅引き上げを機に始まり、僧侶らの参加により数日で10万人規模に膨れ上がったが、軍事政権の武力鎮圧によって少なくとも13人が死亡し、2000人が拘束された。

 ヤンゴン市内での軍の活動は控えめになってきたが、治安部隊は現在もデモにかかわった人物の捜索を徹底的に行っている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、同政権がヤンゴンで新たに4人の民主化運動活動家を新たに逮捕したと発表。いまだ拘束されたままの1000人以上の安否に懸念を表明した。

 夜間外出禁止令は、武力制圧が始まる直前の9月25日に告知された。ヤンゴンと同様の反政府デモが発生したマンダレー(Mandalay)でも禁止令が施行されている。(c)AFP