【10月6日 AFP】北朝鮮外交官の一が前月8日、ホワイトハウス(White House)やペンタゴン(Pentagon)など首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)を極秘で観光していたとシカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)紙は5日、ウェブサイトで伝えた。

 一行は国連(United Nations)に勤務する外交官とその家族の計16人。普段はニューヨーク(New York)から離れることを許されていないため、今回の首都訪問は「前代未聞」。

 しかし一行はワシントン訪問には無感動な様子だったという。案内役を務めたコリア・ソサエティー(Korea Society)のFred Carriere事務局長は、「ホワイトハウスを見ても“こんなもの?”という感想しか持たなかったようです」と語っている。

 同紙によると、一行はクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補の承認を受け、首都を訪れたという。1950年から53年の朝鮮戦争(Korean War)以降、米朝間には国交がなく、北朝鮮外交官の普段の行動範囲は、国連が位置するニューヨーク中心部のマンハッタン(Manhattan)から半径40キロメートル以内に限られている。(c)AFP