【9月15日 AFP】(9月17日一部修正)イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は14日、米国の中東政策は失敗しており、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領および政府高官らは、イランに対する「残虐行為」でいずれ国際裁判にかけられるだろうと発言した。

 ハメネイ師の発言は、イランがイラクの反米勢力を支援しているとするブッシュ大統領のテレビ演説の翌日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」開始後最初の金曜礼拝での演説中に行ったもの。演説の中で同師は、「ブッシュ大統領と高官らは、イランに対する『残虐行為』の罪で、公正な国際裁判にかけられると確信している。アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)やサダム・フセイン(Saddam Hussein元イラク大統領)も歩んだ道だ」と発言。演説の合間にも、「アメリカに死を」と繰り返し叫び続けた。

 ハメネイ師は米国の2003年のイラク侵攻について、イスラエルと共謀し中東のイスラム体制を弱体化させることが狙いだと非難し、また「米国人は中東での作戦に失敗しており、イラン・イスラム共和国における企みも失敗した」と述べた。(c)AFP/Farhad Pouladi