【7月5日 AFP】29日に投票が実施される参議院選挙に国民新党が擁立したアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元ペルー大統領のチリ出国について、同党の亀井静香代表代行は同日午前、麻生太郎外相を訪ね外務省の対応を要請したが、外相は対応に難色を示した。

 5日、亀井氏は麻生外相に対し、フジモリ氏を自宅軟禁下に置いているチリ政府に対し、日本への出国を許可するよう働きかけるよう、外務省の働きかけを求めた。しかし麻生外相は「チリで行われている審理を見守るしかない」と述べ、外務省として現時点で対応する可能性を否定した。

 亀井氏は同日、参院選までにフジモリ氏を再入国させるためにはあらゆる手段を尽くす、と述べた。亀井氏は今週初め、フジモリ氏が日本への帰国を許可されなかった場合、国民新党は立候補者不在のまま、比例代表候補として同氏の選挙活動を進めなければならなくなるだろうと述べている。(c)AFP