【7月3日 AFP】韓国外交通商省高官は3日、韓国、中国、米国が北朝鮮を含めた4か国による朝鮮半島和平協議の開催に前向きであると明らかにした。

 同高官は、和平協議開催に向けた話し合いが行われている事実は認めたが、北朝鮮側の合意はまだ得られておらず、詳細はまだ固まっていないと述べた。また、協議の参加者数なども未確定だという。

 上記の4か国に日本、ロシアを加えた6か国は2003年から、国交正常化や物資支援を見返りとした北朝鮮の核開発計画放棄を目指してきた。6か国協議の目的には、現在は休戦状態にある朝鮮戦争(1950-1953年)を正式に終結させ平和協定を締結することも含まれている。

 韓国の中央日報(JoongAng)は韓国政府関係者の話として、中韓米朝4か国の外相による会合が7月末にも北京で開催される見込みだと報じた。4か国協議では、6か国協議での話し合いが難しい朝鮮半島和平の枠組みについての詳細を協議することになるという。

 中国の楊潔チ(ヨウ・ケツチ、Yang Jiechi)外務次官が2日に平壌(Pyongyang)入りしており、北朝鮮の朴宜春(パク・ウィチュン、Pak Ui-Chun)外相との会談の中で、「中韓米朝4か国協議」の開催を提案するものとみられる。

 北朝鮮側が協議開催を受け入れた場合、8月初めにフィリピンのマニラ(Manila)で開催される東南アジア諸国連合地域フォーラム(ASEAN Regional Forum)に合わせて開かれる6か国外相協議に先立ち、4か国協議が開催される可能性が高いという。(c)AFP