【6月29日 AFP】ロシア軍当局は28日、原子力潜水艦からの大陸間弾道ミサイル「Bulava」の発射実験に成功したと発表した。

 軍当局によると、「Bulava」の発射実験はロシア北西部沿岸の白海(White Sea)沖で行われ、ミサイルの弾頭はロシア極東のカムチャツカ(Kamchatka)地域にあるKura試験場の予測範囲内に着弾したという。

 「Bulava」の射程距離は8000キロメートルで、個別の標的を照準とした核弾頭を10個まで搭載可能。

 今回の発射実験には2006年10月の実験で使用されたのと同じ戦略ミサイル原子力潜水艦Domitry Donskoyが使用された。前年10月の発射実験は失敗に終わり、またここ数年ではそのほかに2回発射実験に失敗している。

 今回の発射実験は、「世界の安全保障に対する脅威」と戦うために、東欧に強力なミサイル追跡レーダーや迎撃ミサイルの配備を計画する米国に対し、ロシアが猛反発している状況の中で行われた。(c)AFP