【6月14日 AFP】米経済紙「ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)」とテレビ放送大手NBCによる共同世論調査によると、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の支持率が29%と、過去最悪を更新した。14日付のWSJ紙が報じた。

 支持率低下の背景には、ブッシュ政権のイラク戦略や不成立となった移民法改正案に対する失望感があるとみられる。

 前回2006年12月の同調査の時には34%だった大統領支持率は一気に下降し、就任から6年間で最悪となった。回答者の3分の2は、ブッシュ大統領の政策運営を支持していないと答え、不支持率は前回の61%を上回った。

 また、「米国は正しい方向へ向かっていると思う」と答えた回答者は前年12月の調査時には29%、2か月前には22%だったが、今回は10%のみだった。反対に、「国は誤った方向へ向かっていると思う」という回答は68%にも上り、6か月前から12%も増えた。

 さらに、民主党と共和党のどちらが自分の信条に近いかという質問に対し、民主党を選んだ回答が49%で、共和党の36%を大きく超えた。WSJ紙によると、これは共和党政権の支持率として過去20年間で最低の数字。

 2008年の大統領選挙まで1年5か月を残す中、与党共和党およびブッシュ政権にとって、大統領の支持率低下に追い打ちをかける懸念材料となった。(c)AFP