【ソウル/韓国 11日 AFP】ショーン・マコーマック(Sean McCormack)米国務省報道官は10日、マカオ(Macau)の金融当局と北朝鮮の資金凍結解除で合意したことを明らかにした。

 北朝鮮はマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(Banco Delta Asia、BDA)で凍結されている同国資金およそ2500万ドル(約29億8000万円)が返還されない限り、寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の原子炉停止に応じない姿勢を示している。

 マカオ金融当局は口座の凍結を解除、北朝鮮政府による口座資金の引き出しが可能になったという。

 ただし、米中両国の高官が「技術的問題がある」と語るように、信用低下を恐れる各銀行が同資金の受け入れを渋っているため、返還は実現しないままとなっている。

 マコーマック報道官は北朝鮮政府に「今月14日の期限までに核関連施設の閉鎖と原子炉の封鎖という6か国協議の合意事項を履行するよう」求めた。

 写真は、韓国の多目的衛星アリラン2号(Arirang II)が撮影した北朝鮮の首都平壌の様子(撮影日不明)。(c)AFP/Korea Aerospace Research Institute(KARI)