【11月17日 AFP】フランス南西部ラバスティードサンジョルジュ(Labastide-Saint-Georges)近郊のチベット仏教寺院で15日、38歳の英国人僧侶が焼身自殺したことが、地元警察当局の発表により分かった。

 発表によると、僧侶は僧院の庭で自ら灯油を浴びて火を放った。事件が起きたナーランダ(Nalanda)僧院には僧侶25人と一般信者20人が生活しており、自殺した僧侶の名前は明らかにされていないが、5年前からこの僧院で暮らしていたという。僧院のウェブサイトには「チベット仏教ゲルク派の伝統を持つ欧米人僧侶のためのユニークな寺院」と書かれている。

 警察は僧侶が人生に絶望して自殺したのか、中国のチベット人たちとの連帯を示そうとしての自殺か捜査している。

 中国のチベット自治区では2011年3月以降、中国当局による「宗教や文化の弾圧」に抗議して30人以上が自らの体に火をつけている。(c)AFP