【2月2日 AFP】ユネスコ(UNESCO)の世界遺産にもなっているネパール最古のヒンズー教寺院が、寺院内で戯れる恋人たちに罰金を科すことを決めた。

 この寺院は、首都カトマンズ(Kathmandu)郊外にあるパシュパティ(Pashupati)寺院。聖なる川とされるバグマティ川(Baghmati River)沿いの2.6平方キロメートルの敷地に立つ同寺院は、ネパールでは最も神聖とみなされているヒンズー教寺院であることから、毎年多数の巡礼者が訪れる。その多くが隣国インドからの巡礼者だ。

 ところが、パシュパティ寺院の管理運営委員会によると近年、同寺院が恋人たちの人気デートスポットとなり、寺院の境内で抱き合ったりする男女が後を絶たないという。

 同委員会のNarottam Vaidya氏は、「寺院に通じる階段に座り込んでいるカップルを見ない日はない」と嘆く。

 こうした憂うべき状況から寺院を守るため、委員会は境内で不適切な行為におよんだ男女に罰金を科すことを決定した。このほか、境内での喫煙や写真撮影も罰金対象となる。罰金額は最高で500ルピー(約570円)で、5日から適用される。違反行為を防ぐため、警備チームが境内を巡回するという。(c)AFP