【4月22日 AFP】フランス政府は21日、全身を覆うイスラム女性の衣装「ブルカ」と目以外の顔全体を覆う「ニカブ」について、公共の場所での着用を禁止する法案を来月議会に提出すると発表した。公共機関のほか、路上、商店、市場なども禁止対象となりそうだ。

 専門家らは法案について、違憲の可能性があると指摘している。また、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関係がある北アフリカの武装組織は、法案が可決された場合はフランスに攻撃を仕掛けると警告している。

 隣国ベルギーでも同様の法案が22日にも下院を通過するとみられている。ベルギーの法案は、警察の許可無く公共の場でブルカまたはニカブを着用した者に15~25ユーロ(約1900~3100円)の罰金か禁固7日、またはその両方を科すという内容だ。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、欧州におけるブルカ規制の動きについて支持しない態度を明確にしている。(c)AFP/Nadege Puljak