【9月1日 AFP】ドイツの首都ベルリン(Berlin)のプレンツラウアーベルク(Prenzlauer Berg)地区で31日、修復工事を終えたシナゴーグ(synagogue)と呼ばれるユダヤ教の会堂が献堂式を迎えた。

 この会堂は、1938年11月9日、ドイツ全土でナチスに扇動された市民らがシナゴーグやユダヤ人住居を襲撃した「水晶の夜(Night of Broken Glass)事件」の際には、両側に隣接する建物が、ナチスが格上とみなした「アーリア民族(Aryan)」の集合住宅だったため、焼き討ちをまぬがれた数少ないシナゴーグ。

 1904年に新古典派様式で建築され、緑のアールヌーボー風タイルで飾られ、フリーズと呼ばれる建物外部の飾りは、近くの栗の木の葉がデザインに用いられていたという。また、錬鉄で作られた門扉の上には、2つの大きな、ユダヤの象徴であるダビデの星(Star of David)が飾られていた。このたび、修復工事を終え、献堂式を迎えた。(c)AFP