【8月15日 Relaxnews】イタリアの観光名所「ピサの斜塔」を改めてよく見てほしい。もし、あまり傾いていないように見えたなら、それは塔の傾きが直ったからだ。――といっても、ほんのわずかだが。

 2001年からピサの斜塔の監視を続けている調査チームの最新年次報告によると、斜塔は2.5センチ分、傾きが垂直方向に戻ったという。

 斜塔を楽しみにピサを訪れる多くの観光客にとっては残念な報告かもしれない。だが調査チームはこの変化について、斜塔のバランス構造が安定し、今後も数世代にわたって観光名所として人々を歓迎できることを意味すると指摘している。

 ピサの斜塔では数年前から、基盤を補強し鋼鉄棒で支えるなどして傾きを直し、塔を安定させる作業が続けられている。

 この修復作業によって、観光客にはどんな影響があるだろうか?――答えは簡単。ピサの斜塔を自分が支えているように見える記念写真を撮るとき、将来は自分が少し体を傾けなければならなくなるということだ。(c)Relaxnews/AFPBB News