【8月6日 AFP】中国のショッピングモールの屋上に建設された25戸の一戸建てが、中国当局により違法建築と認定されて以降、出稼ぎ労働者の住居となっている──。

 中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、これらの住宅は、2009年、湖南(Hunan)省衡陽(Hengyang)にある建設資材と家具の大型ショッピングモールの屋上、サッカー場3個分ほどのスペースに建設された。

 住宅は明るい青色の屋根にパステル調の黄色の壁。ベランダもあり、一部住宅には「欧州風の塔」も付いている。白い柵で分けられた各敷地の庭には木や低木が植えられ、建物と建物の間には遊歩道もある。

 ただチャイナ・デーリーによると、これらの住宅は無許可で建設されているため、市当局は何度も解体を命じているという。しかしデベロッパーのHengyang Wings Groupは命令を無視し続けているため、衡陽市当局は住宅の解体をあきらめ、代わりにこのデベロッパーによる販売を禁止したという。

 デベロッパーの責任者は地元紙に対し、「住宅は現在、従業員の寮として使っており、建設に携わった出稼ぎ労働者数人も住んでいる」と語っている。

 中国では近年、当局者やデベロッパーが所有者に適切な補償を行わずに土地を収用する慣行が社会問題となっている。そのため政府は、所有者の同意なしに住宅を解体することを禁止した。また、デベロッパー側を保護することを目的とした警察当局の介入も禁止している。(c)AFP