【3月3日 AFP】ロンドン(London)の南にあるガトウィック空港(Gatwick Airport)で2月23日、税関職員が旅行者の男(22)から乾燥させたイモムシ94キログラムを押収した。英内務省が1日発表した。

 ブルキナファソからトルコのイスタンブール(Istanbul)経由でロンドンに到着。これらのイモムシを「自分で食べるために持っていた」と主張している。

 内務省によると、「税関職員が男のバッグを調べたところ、4つの麻袋が入っており、それぞれの中にセロファンで収縮包装した大量の乾燥イモムシが入っていた。男は自分で食べる食品として所持していたと説明した」という。

 昆虫はアフリカやアジア、南米の多くの地域では一般的な食品になっている。しかし英国でイモムシは動物由来の食品として輸入が禁じられており、入国前に処分されることになっている。

 英国国境局のイングリッド・スミス(Ingrid Smith)氏は、「イモムシが押収されるのは珍しい。だが、税関職員らのおかげで、国内への持ち込みを水際で防ぐことができ、国内の食品流通網に危険を及ぼさずに済んだ」と述べた。

 英国では、肉、乳製品、魚、卵、蜂蜜、さらに果物と野菜、植物の一部について、輸入が規制されている。(c)AFP