【10月1日 AFP】米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、ナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所で使われた火葬炉を描いたジグゾーパズルを販売したとしてドイツで非難されている。独メディアが9月30日、報じた。

 ドイツのニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は、同国の保守派政治家ゲルダ・ハッセルフェルト(Gerda Hasselfeldt)氏がアマゾンに宛てた書簡を掲載した。その中で同氏は「強制収容所の生存者、そして犠牲者の遺族に対する大変な侮辱である」とアマゾンを非難した。

 問題のジグゾーパズルは、ダッハウ(Dachau)強制収容所の火葬場2か所のうちの1か所にあった火葬炉2基が描かれている。この火葬炉に、強制収容所で死亡した人びとが入れられていた。

 パズルは252ピースからなり、米国市場向けのアマゾンウェブサイト内に設けられた8歳以上の子どもに適切とされるページで24.99米ドル(約2000円)または17.99英ポンドで販売されていた。一方、アマゾンのドイツ向けサイトでは未発売だった。

 アマゾンの米メディア担当部署はまだコメントを発表していない。(c)AFP