【7月5日 AFP】米独立記念日の4日、ニューヨーク(New York)州コニーアイランド(Coney Island)で毎年恒例のホットドッグ早食い大会が行われた。女性の部では10分間に45個を完食したソーニャ・トーマス(Sonya Thomas)さん(44)が優勝し、観客の盛大な歓声を浴びた。

「黒い未亡人(Black Widow)」の異名を持つトーマスさんは体重45キロの韓国系米国人。自分の年齢と同じ数のホットドッグを完食するという目標を達成できた、と喜びを語った。他の出場者13人を抑え、前年の自己記録を5個上回って優勝した。

 うだるような暑さと独立記念日のお祭りムードの中で開催された大会には数千人の観客が集まった。

 男性の部では、「ジョーズ(Jaws、顎)」ことジョーイ・チェスナット(Joey Chestnut)さん(28)が2009年に自らが打ち立てた記録に並ぶ68個を完食し、他の14人の出場者を圧倒する強さで6連覇を果たした。

 カリフォルニア(California)州から出場した体重95キロのチェスナットさんは、52個を平らげた2位の出場者に大差を付け、賞金1万ドル(約80万円)と優勝者に与えられる「マスタード・ベルト(Mustard Belt)」を手にした。

 1916年に行われた第1回大会の優勝記録は10分間で13個だった。女性の部は2011年に新設された。トーマスさんは試合前、「良いことですね。私たちは(男性と比べて)喉が小さいので、同じ速度では飲み込めないんです」とAFPに話している。

 現在、早食いを競う「スポーツ」は米国を飛び出し、ホットドッグ、チキンウィング、ハンバーガー、ザリガニ、カキ(牡蠣)、フルーツケーキの早食いなど、さまざまなイベントが年間を通じて行われている。(c)AFP