【6月20日 AFP】フランス・パリ(Paris)のランドマーク、エッフェル塔(Eiffel Tower)の地下にチケット売り場などの関連施設を増築する計画が明らかになった。エッフェル塔の管理会社SETEが15日に発表した。

 SETE社長を兼任するジャンベルナール・ブロ(Jean-Bernard Bros)副市長(観光担当)はAFPに対し、「19日か20日に地下施設の建設プロジェクトについてパリ議会で審議される予定だ。現在プロジェクトを進めているところで、(建設に向けて)さらなる調査が必要だ」と述べた。

 ブロ氏によれば、同プロジェクトの検討は数か月前に始まり、これまでに行われた調査結果を取りまとめる委員会も設置されたという。

 エコール・ミリテール(Ecole Militaire、旧陸軍士官学校)、エッフェル塔、トロカデロ(Trocadero)広場がセーヌ(Seine)川を挟んで並ぶ現在の景観を守るため、関連施設を地上に建設することはできないとブロ氏は話している。

 増築部分は地下2階建てで、チケット売り場のほか、エッフェル塔博物館や子ども用スペースなどの観光客向け施設が入る予定。

 塔の根元部分にある現在のチケット売り場は非常に混雑し、エッフェル塔を取り囲む長い行列に並んで数時間待つことも多い。(c)AFP