【6月19日 AFP】オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)で、同市内の家屋としては最古のものとみられる築527年の家が見つかった。市関係者らが16日、明らかにした。1485年に建築されたとみられている。  この家は売春が公認されている「飾り窓地区」で有名な旧市街にある木造の家で、19世紀の建物が並ぶ街並みの奥にひっそりと存在していた。  アムステルダム市議会のボウデビン・オランイェ(Boudewijn Oranje)議員(中央地区選出)によると、この家は居酒屋として使われていた2年前、火災で大きな損傷を受けた。その際の現場検証で、損傷をまぬがれた重厚な木造部分が独特の様式であることが分かり、建材の一部をドイツの検査機関に送ったところ、この家が15世紀に建てられたものだと分かったという。  市内の古い運河の土手を指す「De Wallen(城壁)」と呼ばれる「飾り窓地区」では、すでに15世紀から船員や旅人相手の売春ビジネスが盛んだった。  これまでは、今回見つかった家から1キロほど離れた場所にある1530年に建てられた家がアムステルダム最古とされていた。(c)AFP