【5月7日 AFP】運転中の洗濯機の中に2時間近く閉じ込められた猫が無傷で生還したと、南アフリカ紙ザ・スター(The Star)が4日報じた。

 飼い主のカリン・ベネット(Karin Bennett)さん(63)はかすかに聞こえる鳴き声を頼りに、黒猫のタビサ(Tabitha)をあちこち捜し続けたが、見つからなかった。そして1時間45分後、洗濯機のガラス窓越しにタビサの顔を見つけた。

 ベネットさんは洗濯機の電源を切り、扉を何とかこじ開け、ずぶぬれのタビサを救出した。獣医師の元に連れて行かれたタビサは、ショックと低体温の治療を受けた。ザ・スター紙によれば、タビサの肺には水が少し入っていたが、5時間後にはドライヤーで毛もすっかり乾かされ、元気な姿で帰宅したという。

 ベネットさんは「これは誰の身にも起こり得ること。タビサはきっとあの中でお昼寝していたのね」と話した。「これでタビサは9の命のうちの7つがなくなったと獣医師さんに言われたわ」

 ベネットさんは、節約のために数か月前から熱いお湯を洗濯に使うのをやめていたおかげで、タビサの命が助かったと話している。タビサはこの事件を早くも忘れたようで、思いもよらない場所に隠れるのをまだやめないという。(c)AFP

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