【6月3日 AFP】ブラジル南部ロンドリーナ(Londrina)に住むイソリナ・カンポス(Isolina Campos)さんは、前月25日で100歳になった。今、読み書きを学ぶために夜間学校に通っている。「学問を始めるのに遅すぎることはない」ということわざを、自ら体現しようと決意している。

 子どもの頃は、兄弟たちと一緒に、父親が刈ったサトウキビからラパトゥラ(黒糖)を作っていた。1998年に一度、学校に通い始めたが、体調不良のために中退せざるを得なかった。そして、このたび100歳を迎えたのを機に、再び学校の門を叩いた。

 夜間クラスなので、夜に家でぶらぶらしていることがなくなったという。「何もしないでいるというのが、わたしは嫌いでね。それに、勉学をする者たちの模範になりたかったんだ」とカンポスさん。

 夜間学校の理事長は、カンポスさんの授業態度は積極的だとブラジル紙エスタド・ジ・サンパウロ(Estado de Sao Paulo)の取材に話した。「いつも、書かれた言葉の意味を知りたがっています」。病気で動けない日を除き、授業を欠席したことはないという。

 ブラジルでは、いまだに人口の約7.4%にあたる1400万人が読み書きができないとされている。(c)AFP

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