【6月1日 AFP】オーストラリア・ビクトリア(Victoria)州の議会は今週、ののしり言葉の使用に罰則を設け、現行犯であれば警察が違反金の支払いを命じることのできる法令を可決する見通しだ。違反金の最高額は240豪ドル(約2万円)。

 ビクトリア州のロバート・クラーク(Robert Clark)法務長官は、この罰則について、違法駐車やスピード違反と同じようなものだと説明した。警察の時間節約に役立つのだという。

「違反者を裁判所に連れて行き、訴訟手続きに金と時間をかけなければならなかったが、罰則化により、このたぐいの迷惑行為に対応するために警察が必要とする道具がそろうことになる」とクラーク長官は語った。

 だが、ののしり言葉を言いたくなるときもあるものだ。それはクラーク長官も認めている。

 クラーク氏は、「ときどき、私もぶつぶつと小声でもらす。誰もがやってるようにね」とオーストラリア放送協会(ABC)ラジオに語った。「だがこの法令は、そういったものを標的にしてはいない。本人以外の全員が不快に感じる、公共の場での迷惑行為や侮辱行為を標的としているのだ」(c)AFP