【4月18日 AFP】男性の世界最高齢だった米国人ウォルター・ブルーニング(Walter Breuning)さん(114)が14日午後、入居先のモンタナ(Montana)州の高齢者施設で老衰のため死去したと、施設関係者が15日、明らかにした。

 これにより、19日に114歳の誕生日を迎える日本人の木村次郎右衛門(Jiroemon Kimura)さん(113)が世界最高齢男性となった。

■「腹八分目」を実践、

 1896年9月21日生まれのブルーニングさんは、元鉄道員。2009年、当時最高齢男性だった英国人ヘンリー・アリンガム(Henry Allingham)さんの死去を受け、113歳でギネス世界記録(Guinness Book of World Records)に世界最高齢の男性に認定された。

 35年前から1日2食の生活を続け、2009年には地元紙の取材に「まだ少し食べたい気分のうちに食べるのをやめるべき」「夕食を食べないようになってから、体調が良くなった」などと、長寿の秘けつを語っていた。

 毎年、誕生日には施設でスピーチを披露するのが恒例で、「1世紀続けば、無益な人生でも短いものだ。見つけることさえできれば、われわれ誰もがもっと素晴らしい、良いものを持っている」などの名言を残した。

子どもの頃の思い出を語ることもたびたびあった。1901年に起きたウィリアム・マッキンリー(William McKinley)第25代米大統領の暗殺事件も記憶にあり、「あれは、わたしが初めて髪を切った日だった」と話していたという。(c)AFP