【11月17日 AFP】英王室のウィリアム王子(Prince William、28)と来年結婚することが発表された婚約者のケイト・ミドルトン(Kate Middleton、28)さんが、16日の記者会見の席で、ウィリアム王子から母親の故ダイアナ元妃(Princess Diana)の婚約指輪でプロポーズを受けたことを明かした。

 ウィリアム王子とミドルトンさんは8年間の交際を経て前日の結婚発表に至った。ウィリアム王子は、機が熟してプロポーズしたと語った。

 2人の結婚式は来年ロンドン(London)で行われる。ウィリアム王子の両親であるチャールズ皇太子(Prince Charles)と故ダイアナ元妃(Princess Diana)が1981年7月に挙げた式以来、英王室では最大の結婚式となる。

 16日にロンドンのセントジェームズ宮殿(St James's Palace)で王子と一緒に報道陣の取材に応じたミドルトンさんは、カメラのフラッシュにまばたきをしながら、「(英王室の一員になることは)とても臆する部分もあるが、落ち着いてやっていきたい。ウィリアムが良き先生なので、彼に助けてもらいながらやっていけたらと思います」と語った。

■休暇先のケニアでプロポーズ、「本当にロマンチックだった」

 ミドルトンさんは、3週間前にケニアでの休暇中にプロポーズを受けたことを明かし、王子が「本当にロマンチックだった」と述べた。

 ウィリアム王子はプロポーズするまでの3週間、なくさないようにと心配しながらもこの指輪をリュックサックに入れて持ち歩き、ミドルトンさんに渡す機会をうかがっていたと述べた。

 ウィリアム王子が「自分にとってとても特別なもの」だと語ったプロポーズの指輪は、縁がダイヤモンドで飾られたサファイアの指輪。1981年にチャールズ皇太子が婚約指輪として故ダイアナ元妃に贈ったもので、約30年前に2人が婚約を発表した会見でも披露された。

 しかし、チャールズ皇太子とダイアナ元妃は、不仲やお互いの不倫に対する非難の応酬などが伝えられた末、1996年に離婚。以来、英王室から締め出されたというダイアナ元妃は翌年、パリ(Paris)で自動車事故のため亡くなった。

 ウィリアム王子は、この指輪をミドルトンさんに贈ったことについて、「私たちがこれからの人生を一緒に生きていくという喜びと素晴らしい事実、そして今日の日を私の母が見逃さないようにと考えた私なりの方法です」と語った。(c)AFP/Danny Kemp