【11月15日 AFP】米誌タイム(Time)の2010年のパーソン・オブ・ザ・イヤー(Person of the Year、今年の人)のインターネット投票で、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏がトップを走っている。

 イラクとアフガニスタンでの米軍事作戦をめぐる機密情報を公開し、米国防総省の悩みの種となっているアサンジ氏は、ネット投票では12日までに2万1736票を獲得してトップを疾走中だ。

 2位には、2万245票で米FOXテレビのトーク番組司会者グレン・ベック(Glenn Beck)氏がつけている。

 また、3位には、前月米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で20万人規模の集会「Rally to Restore Sanity and/or Fear(正気か恐怖かその両方を取り戻す集会)」を率いた米テレビ局コメディ・セントラル(Comedy Central)の人気司会者ジョン・スチュワート(Jon Stewart)氏とスティーブン・コルベア(Stephen Colbert)氏が1万8500票でつけた。

 4位は1万8090票で米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)、5位には1万3371票でトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相と続いた。

 その他、ネット投票で人気が高いのはバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領や米共和党のサラ・ペイリン(Sarah Palin)前副大統領候補、米プロバスケットボール協会(NBA)スター選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)、「米国の失業者たち」や「チリの炭鉱作業員たち」など。

 タイム誌は12月に「パーソン・オブ・ザ・イヤー」を選出する。編集者たちはネット投票の首位を選ぶ必要はない。

 2009年のパーソン・オブ・ザ・イヤーは米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長が獲得している。(c)AFP

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