【12月17日 AFP】(写真追加)米誌タイム(Time)は16日、2009年のパーソン・オブ・ザ・イヤー(Person of the Year、今年の人)に、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長を選んだと発表した。金融危機の中で米国を導いた点を評価したとしている。

 同誌のリチャード・ステンゲル(Richard Stengel)編集長は、「景気後退が今年のストーリーだ。ベン・バーナンキがいなければ事態はもっと悪くなっていただろう」と説明した。

 タイムが14日発表した候補者のリストには、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官、「中国の労働者」、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長、陸上男子のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が挙がっていた。また、前年のパーソン・オブ・ザ・イヤーであるバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領や、アップル(Apple)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)最高経営責任者(CEO)も含まれていた。

 全米イラン系アメリカ人評議会(National Iranian American CouncilNIAC)のトリタ・パルシ(Trita Parsi)会長は、オンライン投票で圧倒的な支持を得た「抗議するイラン人たち」が選ばれなかったことに失望を表明した。(c)AFP