【10月12日 AFP】ニュージーランドのウェリントン(Wellington)にあるテパパ・トンガレワ(Te Papa Tongarewa)国立博物館は12日、先住民マオリ人の精霊の怒りを買う危険性があるとして、妊娠中または月経中の女性に一部の展示に近づかないよう「アドバイス」していたことを認めた。

 同博物館は、地域の博物館職員を招待してコレクションのツアーを開催した際の条件として、妊娠中または月経中の女性が参加しないことを挙げたことを確認した。

 同博物館のマオリ人アドバイザー、ミシェル・ヒッポリト(Michelle Hippolite)氏は、マオリ人の遺物の中には戦争で使われていたものもあり、それらには妊娠中や月経中の女性に危害を及ぼすおそれがある精霊が眠っていると信じられていると説明。また、同博物館で広報を担当しているジェーン・ケイグ(Jane Keig)氏は、この方針が「禁止」ではなく、妊婦や月経中の女性を保護するための強い「アドバイス」だったと強調した。

 これに対し、フェミニストブロガーのデボラ・ラッセル(Deborah Russel)氏は地元紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)に、税金で運営されている国立博物館が、来場者が信じていない宗教的、文化的信念を来場者に強制すべきではなく、「政教分離の国にある、公金で運営された非宗教的な機関が、どうして特定の宗教的・文化的価値観を押しつけるのか理解できない」と語った。(c)AFP