【1月29日 AFP】マーモットの一種グラウンドホッグ(別名ウッドチャック)を使って春の到来を占う北米の行事「グラウンドホッグデー(Groundhog Day)」に、国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)」が異議を唱えた。

 グラウンドホッグデーは毎年2月2日に開催される恒例行事。冬眠から覚めたグラウンドホッグが、外に出て自分の影を見たら、冬がまだ6週間は続くとされる。影を見なかったら、春が到来したと判断される。特に、米ペンシルベニア(Pennsylvania)州パンクサトーニー(Punxsutawney)でグラウンドホッグの「フィル(Phil)」を使って開催されるグラウンドホッグデーは、熱狂的なことで知られる。

「今年はフィルに休日を!」――PETAはパンクサトーニーの主催団体に対し、「グラウンドホッグはシャイな動物で、冬眠から覚まされたら恐怖とストレスを感じるはずだ」と書き送り、代わりにロボットを使うよう求めた。

「ロボットアニマルに切り替えれば、双方にメリットがある。フィルはぐっすり冬眠できるし、街にはロボットアニマルを見ようと大勢の観光客が訪れるだろう」

 もっとも、PETAの訴えに耳を貸す人はいないようだ。PETAのブログには「フィルの大ファン」から次のような書き込みが寄せられている。「フィルはこの世でいちばんちやほやされているグラウンドホッグですよ。彼に代わりたいと願わないグラウンドホッグなんていますか?他の子たちは農場で撃ち殺されたり、道端でひき殺されたりしてるんですよ!」(c)AFP