【11月12日 AFP】ブラジルでこのほど、大学にミニスカートをはいて登校した女子学生が退学処分になり、政府の介入で処分が撤回される騒ぎがあった。

 サンパウロ(Sao Paulo)のバンデイランチ大学(Bandeirante University)の観光学部に通うジェイシー・アフーダ(Geisy Arruda)さん(20)は前月22日、露出度の高いピンクのミニスカートを着用して登校したところ、数百人の学生から「売春婦」などとやじを飛ばされた。騒ぎは瞬く間に大きくなり、アフーダさんを保護するために警備員が出動する事態となった。

 この問題をめぐり、大学側は前週、「倫理規則、学問の尊厳および道徳に対する尊重を著しく欠き、授業を混乱させた」として、アフーダさんを退学処分とした。

 これに対しアフーダさんは、処分は憲法で認められた権利を侵害しているとして大学側を批判、やじを飛ばした学生らについても非難した。弁護士や教育関係者の間でも問題視する声が高まり、ブラジル教育省も大学側に処分理由について説明を求めたため、大学側は9日夜になって処分を取り消した。(c)AFP

【参考】動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿された映像