【10月25日 AFP】オーストラリアのニューサウスウェールズ(New South Wales)州シドニー(Sydney)の名物ハーバーブリッジ(Harbour Bridge)で25日、数千人が一緒に橋の上で朝食をとる「巨大ピクニック」イベントが催された。

 交通を遮断し、芝生が敷き詰められた鉄橋の上では早朝6時半から、約6000人が集まり、2時間の朝食イベントを楽しんだ。

 このイベントはシドニー自慢の地元の美味の数々とアウトドア・ライフスタイルを紹介するのが狙い。ネイサン・リーズ(Nathan Rees)州首相は、シドニーでは毎年10月を食のフェスティバル月間としており、この巨大ピクニックはその目玉となるように企画したと語った。

 アコーディオン弾きとトランペッターが演奏するなか、4万5000人が応募したくじ引きで入場券を当てた人たちは、自分たちが持参した思い思いの朝食や、同州最高の生産者たちから寄せられた果物やペストリー(菓子パン)、ヨーグルト、そしてオーストラリアの朝食には欠かせないペースト「ベジマイト」などをほおばった。

 家族と一緒にピクニックに参加したリンダ・カーナウさんは、「素晴らしかったわ。芝生もたっぷり敷いてあって、うちの裏庭にいるみたいだったわ」と語った。

 同州の広報担当者は「われわれはみな今日のイベントが間違いなく成功すると思っていた。こういう種類の象徴的な催しは世界で初めてだろう。オーストラリア人の性格をよく表せるイベントだと思う」と述べた。

 イベントに使用した芝生の約4割はシドニー市内各地の公園で再利用される予定だ。(c)AFP