【9月2日 AFP】英領ケイマン諸島(Cayman Islands)原産の世界でも希少なブルーイグアナの保護活動に取り組んでいる米カリフォルニア(California)州のサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)の保護研究施設で1日、ブルーイグアナ2匹がふ化した。さらに2匹がまもなくふ化する見込み。同動物園がブルーイグアナのふ化に成功したのは3回目。

 ブルーイグアナは、生息地が破壊され、人間が持ち込み野生化した犬や猫などに襲われたことにより、絶滅の危機に瀕している。研究者によると、2002年、生息地での個体数は20匹以下だったとみられるが、繁殖活動が功を奏し、いまでは250匹に回復した。

 ブルーイグアナは、成長と共に体が青色に変化する。ふ化する際、あごの先にある小さな卵歯を使って硬いからを割って出てくるが、12時間以上もかかるため、ふ化すると疲れきって体を横たえてしまう。ブルーイグアナは、ふ化後も卵黄を腹部にたくわえているため、飲まず食わずで1週間生存できる。(c)AFP